ARSIAリファレンス



【ARSIAの形式番号表記】
ARSIAの形式番号は「SIA - HF - TM022S」のように3つのパートから成っている。

1、「SIA」=アルシア・マーク…System Inter-face Agentの頭文字で、ARSIAであることを表す。全ARSIA共通。

2、「HF」=タイプ分類表示…ARSIAの大まかなタイプを表す。
1番目のアルファベットは種別番号といい、Hは「Humanoid Type(人型)」であることを表している。
2番目のアルファベットは性別番号といい、Fは「Female Type(女性型)」であることを表している。

3、「TM022S」=製作元表示…製作者(組織)の識別のための番号。
先頭の2文字が国家・企業等を表し(ちなみにTM=T-MATRIX社)、以下はそれぞれの製造番号。



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【フィン】
ARSIAの背中にある羽のようなものは「システムリンク・フィン」と呼ばれるもので、ARSとARSIAをプログラム的に接続する役割を果たしている。省略して単にフィンと呼ばれることが多い。
開発黎明期には2枚羽だったものが徐々に増え、現在は6枚羽が主流。



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【瞳とプログラム・コアとフィン】
ARSIAの胸部にはプログラム・コアと呼ばれる宝石のような見た目のものがある。これはプログラムの核の象徴で、そのARSIAの存在を規定するもっとも大事な部分である。人間で言うところの心臓と脳をあわせたようなものに近い。
なお、一体のARSIAのプログラム・コア、瞳、フィンの色は、一般的に同じである。



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【亜種とXナンバー】
ARSIAにはプログラム存在という特性上、非純正品が多く存在する。

例えば、ある程度のカスタマイズは初期設定という形でできるが、それ以上の改変(もちろん違法)を行うユーザーは数多くいる。

またARSIAの製作には認可が必要で、無認可で製作(現実的にはほぼ不可能である)した場合も違法となる。

違法な手段で作られたARSIAは「亜種」と呼ばれる。

ARSIAの改変は非常に困難なため、亜種のほとんどはスペックダウンした粗悪品となってしまう。しかし、非常に稀ながら、オリジナルを超える性能を持つ亜種も存在するという。

亜種はオリジナルの形式番号の後ろにXを入れることで識別されている。また、形式不明種(アンノウン)にもXナンバーが与えられる。

つまり「Xナンバー」といえば基本的には亜種もしくは不明種を指す。



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【コードXA】
宇宙には、国家などの正規の組織に属さない勢力、KLEIDが散在している。それらの多くはXナンバーを使用している。

そのほとんどは宇宙海賊などの社会(もしくは支配層)に被害を及ぼす、宇宙海賊などの犯罪者であり、取り締まりを受けている。

コードXAとは、性能・犯暦などから危険度S級と認定された亜種ARSIA(正確には操縦者・KLEID・ARSIAがワンセットが基本)につけられる形式番号を指し、このレッテルを貼られたARSIAは一級のお尋ね者である。



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【ケージ】
ARSIAはケージという装置で持ち運ぶことができる。
当初鳥かご程の大きさだったことからこの名がつくが、現在はかなりコンパクトになっている。

一度セットアップしたKLEIDからケージを用いて別のKLEIDに移すと再度調整の手間がかかることから、多用はされない。



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【起動キーと個体認証システム】
ARSIA(およびそれを搭載しているKLEID)は、初起動時に設定を行うことで登録した本人にしか次回以降の起動や操作を行えないようにするパーソナルロック機能がある。これは操縦者の生体データを認証キーとする方法で、本人が心身ともに正常な状態でないと起動は行われない。

しかし、軍用汎用機等ではパーソナルロックをすると不都合なので、この場合は別途設定を施すことにより実際に形のある鍵を認証キーにすることができる。

パーソナルロックを行った場合、通常形式番号で呼称されるARSIAに操縦者が愛称をつけるのが一般的(設定しない場合は形式番号もしくはデフォルトで設定されているものが愛称として扱われる)。逆にARSIAが操縦者を呼ぶ際に使う呼称も設定が可能。



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【ARSIA&KLEIDメーカー】
大企業の多くはARSIAとKLEIDの両方を生産しており、ARSIAセットアップ済みのKLEIDとして卸す。

近年はARSIAもしくはKLEIDのみを生産する企業や、それぞれのパーツのみを受注生産する企業などもうまれるようになってきた。

トップ企業がせめぎあいに力を注ぐ中で、一発屋(一製品のロットアップのみで倒産する企業のこと)も現れるなど、メーカーの乱立乱倒の時代を迎えている。



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【テラ・マトリクス社とクリストファー・タウンゼント】
テラ・マトリクス社はここ10年ほどで急成長を遂げたKLEID&ARSIAメーカーである。それらの産業を主幹に、様々な業種に枝葉を広げる一大グループへと成長し、今や業界トップクラスの実力を誇る。

現グループトップのクリストファー・タウンゼント氏は、一般入社ながらトップに登りつめたサクセスストーリーの持ち主で、その経営手腕は超一流といわれている。

タウンゼント氏はトップに就任すると同時に大改革を断行した。それは簡単に言うと、製品のハイスペック&高級化によるブランドの確立であった。これにより当時停滞していた経営を大幅に改善することに成功した。しかしこの改革により不採算部門や高級化の流れに合わない部門、関連下請け企業等をバッサリ切り捨てたことは強い非難を浴びた。

テラ・マトリクス製のKLEID及びARSIAは高いスペックを有するが、コストパフォーマンスでは他に譲る。現在は世界有数の富豪国である統一地球国家軍が唯一これを採用しており、非常に強力な兵力を持っている。



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【飛龍公司】
華僑資本を背景に持つといわれているKLEID&ARSIAメーカー。企業コードFC。

独特のコンセプトに基づいた個性的な製品を作るメーカーとして有名。(スペックのアクが強く普遍性に欠くため、軍がスタンダードとして採用することはないだろうと言われている。)







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